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?D長崎県:長崎県離島医療圏組合の設置、修学資金貸与制度の実施
?E大分県:へき地医療支援病院巡回診療等事業の実施

 

3 地域医療部・総合診療部等を設置している13県の14施設17部門に対する調査
これらの機関について、次の調査等を実施した。
(1)アンケート調査
自治医科大学卒業生が直接運営に携わる施設を対象に、その責任者である卒業生及び地域医療部・総合診療部等を設置している当該県に対して、次のとおりアンケート調査を実施するとともに、現地調査を実施した。
1)卒業生対象
?@地域医療部・総合診療部等の機能調査(資料1)
?A地域医療部・総合診療部等の機能の実績調査(資料2)
2)当該県対象
県立病院における地域医療部・総合診療部等の実態調査

 

(2)県立病院地域医療部等連絡会の開催
前記のアンケート調査を基に、責任者である卒業生の参加を得て、県立病院地域医療部
等連絡会を開催し、次のとおり協議、検討した。
1)現状
2)現状の問題点
3)将来持つべき機能
4)コンピュータによる情報ネットワーク

 

調査結果
1 県立病院における地域医療部・総合診療部等の設置経過
県立中央病院に地域医療部が設置されたのは、昭和62年の岩手県立中央病院が最初である。岩手県は県立病院が全国で最も多く27病院あり、その医師確保が課題となっていることから、主として県立病院を支援するための組織として設置されたものである。
へき地等の医療の安定的確保及びへき地等の医療支援を目的として、自治医科大学卒業生の活用の促進を図る観点から、県立病院に地域医療部・総合診療部等が設置されたのは、平成4年4月の山口県が最初である。翌平成5年には、自治医科大学卒業生からの強い働き掛けがあって、広島県立広島病院に地域医療支援センターが設置された。その後、無医地区やへき地等を多く抱える県においては、へき地医療の実体験を有する自治医科大学卒業生や各県の行政の中に、地域医療部・総合診療部等への関心が高まり、今日では平成9年度の設置を目指している青森県を除き12県16部門までに増加した。

 

2 地域医療部・総合診療部等の設置目的
青森県を除き、地域医療部・総合診療部等の設置目的を簡記すると、表2「地域医療部・総合診療部等の設置目的」に示すとおりである。

 

 

 

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